アメとムチは、もう古い。

アメとムチは、もう古い。

こんにちは。トゥモローこと、橋口友比古です。

オランダでは、この10年間で
刑務所に入っている受刑者の数が、半分に減っているそうです。

もう刑務所が必要ないので
刑務所をリニューアルして、
刑務所ホテルとして、経営を始めています。

犯罪に対してどういうアプローチであたるのか、というのは、
各国政府の存在意義として、
とても重要なひとつの要素なんですね。

できれば、犯罪を減らしたいけど、
なかなか減らない。

特に問題なのは、
「刑務所に行った人の、出所後の再犯率」
なんですね。

ここに各国頭を悩ませてる。

オランダでなぜ、
受刑者が減ってきているのかというと
再犯防止にとても力を入れている、
ということのようです。

これまで、
刑務所に入る受刑者の大半は、
その刑務所内で新たなワルと知り合い
「(刑務所を)出た後に、またこんなことやろうぜ」
というような形になる。

結局、刑務所が、
ワル同士がつながれる「マッチングアプリ」、
もしくは、より重犯の先輩による、
犯罪講義の場、
「犯罪者養成学校」
の役割を果たしちゃうわけです。

軽犯罪で入ってきた人だったのに、
出所後、今度は重犯罪を犯す、
というような状態。

刑務所というのは、
法を犯すような人達を更生させるべきなのに、
逆に犯罪を増やしているということなわけです。
イラストオランダがなぜ上手くいっているのかというと、
再犯防止として、
「犯罪は悪いことですよ〜」のような、
道徳の時間をつくるのではなく、
『一人ひとりの受刑者を見て、
原因を取り除く』
ということをやっているから、なんですね。

例えば、
暴力を振るってしまう人であれば、
「怒りのマネージメント」を教えたり、
お金に困っているということであれば、
「お金のカウンセリング」を受けさせたり。

犯罪者として扱うのではなく、
人として扱い、一人一人向き合うことで、
いい結果が出ているわけです。

とても面白いですし、上手く働いているなぁと思います。

なんて思っていたら、その直後、
ボクが住んでいるのはフィリピンのアティポロ市というところなんですが、
そこのアンティポロ刑務所で火事があり、
一部の施設が壊れて11人の受刑者が脱走したというニュースが流れまして。。
変なシンクロニシティが起こりました。笑

ウチの近くに逃げてきたらどうしましょう。笑

そういうこともあり
人というものへのアプローチについて、
ちょっと考えさせられるなぁ、と思います。

つまり、「アメとムチ」のような世界観というのは
実はもう、人間の在り方からは、
外れてきているんじゃないか、ということですね。
写真ダニエル・ピンク著
「モチベーション3.0」という本があるのですが、
それにはとても深い示唆が示されています。

人類というのは、どうやって食料を確保するのか?という
「生きるか死ぬか」という、
モチベーション1.0のところで長く生きてきたんですね。

その間なんと7万年。

ですが、ある程度、食料が確保出来るようになると、
もう死なない、というところになるわけなので
モチベーションもアップデートされて
「何か悪いことが起これば罰しますよ、何か良いことがあればアメを与えますよ」
という「アメとムチ」でモチベーションをコントロールするというところになったんですね。

たとえば、
「もっと沢山お金が手に入る」というのがアメになるのですが、
資本主義社会というのは、
そういう「アメとムチ」で上手く回ってきたわけです。

これがモチベーション2.0。

アメとムチは、
「たくさんの行動」を起こさせたり、
「効率をアップする」には、
大変よく機能します。

だから、資本主義は、
爆発的に成長したわけです。

人間のモチベーションとして、
大きな役割を果たしてた期間は、
モチベーション1.07万年に対して、
モチベーション2.0はたったの数百年です。

これからもこの
『モチベーション2.0』優勢の時代は、
続くかに思われたのですが。。。

時代は加速の一途を辿っています。

たったの数百年で、
この「アメとムチ」が、うまく機能しなくなっている、
というのがダニエルピンクが指摘したことです。

モノが溢れて、あらゆる欲望が達成されている、
という世の中では、
「歯車的に組織を大きくすることで解決する問題」ではなく、
「ひとつひとつに合わせて『クリエイティブ』に
解決していかないといけない問題」
が増えてくる。

求められるのは、クリエイティビティです。

そうすると、「アメとムチ」では、
人は上手く動かなくなるんですね。
トゥモさんとある学者さんが行った実験で、
これが証明されています。

5人一組にして、その人達に、
「普通に考えているだけ」では正解を出せない、
『クリエイティブな解決方法』を思いつかなければ解けない、
という性質の課題を与えます。

その時に、
「早く解決出来たらこれだけの報酬がありますよ」
ということを伝えたグループと、伝えなかったグループで
平均解決時間を比べた、というものがあったんですね。

どちらが解決に時間がかかったか、というと、
伝えた方のグループ、つまり
「アメ」を与えた方が、
クリエイティブな答えを探し求めるのに時間がかかった、
というわけです。

モチベーション2.0を与えて、
「早く解かなきゃ」と思えば思うほど、
新しい物事の側面が見えなくなってしまい、
『視野が狭くなってしまう』ということ。

この実験に象徴されるように、
現代のクリエイティビティが求められる時代には、
「アメとムチ」ではなく、
自分の中での目的意識から出てくるモチベーションに照らし合わせて、
柔軟な発想していかないと
新しいイノベーションというのは起こせない、
というのが、モチベーション3.0の時代というわけですね。

アメとムチを採用すると、
モチベーション2.0が起動してしまい、
『視野が狭くなってしまう』わけです。
イラストこれは「アメ」の方の話ですが
ムチの方も全く同じだと思います。

昔は「罰が怖いから、やらない」
という空気があったわけですが、
今はそうじゃなくなってきている。

犯罪も組織化されていたりするので
「アメとムチ」で全体をコントロールしようとするのではなく
一人ひとりと向き合って解決していく、
というアプローチじゃないと、
効力がない時代なのかもしれません。

オランダの話が、そのひとつの例で、
逆に言うと、そこにアプローチすれば
国家という単位においても、
受刑者を減らすということが可能になってきている、
ということなのかと思わされた、
おもしろいニュースでした( ´ ▽ ` )ノ

それでは。

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